インチアップのホイールサイズを決める②
インチアップを検討する手順について順を追って紹介しています(①~⑤)。
ホイールデザインの候補を決めたら次にホイールのインチサイズを決め、インセットの確認をします。
同じホイールでもインチサイズが異なると印象は結構変わりますので『デザインを決める』で紹介しましたサイトなどを活用してみてください。
当サイトでは、メーカー車種ごとのインチアップ・ダウンの方法やサイズ一覧も紹介しています。
⇒インチアップ方法とサイズ(メーカー車種別一覧)
また、各車種別タイヤ交換(買い替えなど)方法についても紹介しています。
⇒メーカー車種別タイヤ交換ガイド
インチアップサイズを決める
・インチサイズはホイールのデザインと同じくらい見た目に影響する
・ホイール銘柄によって設定が異なるインセット(オフセット)を確認しておく
カーショップやインターネット(通販サイト・オーナーサイト)やドレスアップ雑誌などで自分の車種や同クラス車種のインチアップ例などを参考に自分好みのデザインのホイールをいくつかピックアップすると同時にインチサイズもチェックし、インチ数を決めます(個人的な意見ですがインチアップが実感できるのは2インチアップ以上が目安だと思います)
インチアップサイズ決定のポイント
- やはり価格ですよね(基本的にインチ数が大きくなれば値段も高くなります)
- 乗り心地重視か見た重視か(低扁平になるほど乗り心地は悪化します)
- どのような見た目にしたいか(インチサイズが大きくなれば見た目もかっこよくなりますが場合によってはかなり派手な印象になります)
以上3点についてチェックし、自分のニーズに合ったものを選びます。
その他各部サイズを確認
ホイールのインチ数以外の各部サイズも確認します。
- リム幅 タイヤ幅によって決まる
- ボルト穴数 4穴/5穴/6穴などがある
- P.C.D. ボルト穴の中心線を結んだ時の円の直径(100/114.3mmなどがある)
- インセット(オフセット) 以下で説明します
インセット(オフセット)を確認する
ホイールで設定されているインセット(オフセット)を確認しておきます。せっかく好みのホイールが見つかってもこのインセットが愛車に適合しなければ、タイヤやホイールが車体に干渉してとても危険です。
インセット(オフセット)とは
インセットとは、ホイールの中心(リム幅からの)と取り付け面との距離のことで、中心線から取り付け面が外側にある場合をインセットといい、ホイールを取り付けた時、内側に入り込む形になります。逆に中心から内側にある場合をアウトセット(オフセット)といい、取り付けた時外側に出てきます。(下図参照)
以前はFR車はオフセット、FF車はインセットが主流でしたが、今はほとんどの車両がインセットになっています。
各ホイールで数パターンのインセット(オフセット)が設定されている
ホイールメーカーはある程度ターゲットにしている車種カテゴリー(セダン用とかミニバン用やFF車とFR車など)にあわせて数パターンのインセット(オフセット)を設定していますが、純正ホイールと同じリム径でも設定されているインセット(オフセット)が極端に違うと、ホイールが内側に入り込んでサスペンションに干渉したり、逆に外側に出っ張りすぎてフェンダーに干渉する危険性がありますので可能な限りインセットは純正に合わせる方が無難です。
また、インチアップをすると基本タイヤ幅やリム幅は広がります。ツライチに近づけるために、更にインセットを純正に比べて極端にマイナス側(純正品+45⇒インチアップホイール+33など)にすると、フェンダーに干渉する危険性があります。
インセット(オフセット)の誤差は控えめにして、スペーサーで微調整をすることをおすすめします。出っ張ったものは引っ込めれませんが、多少奥に入り込んだ場合はスペーサーで微調整できますからね。
スペーサーで調整する時の注意点
但し、スペーサーでの厚さ調整はせいぜい5mm以内に納めておいた方が安全です。
スペーサーを装着してもフェンダーからはみ出なければ車検で引っかかることはほとんどありませんが、10-20mmのハブボルト一体型の競技用スペーサーなどは車検でNGとなる可能性が高いです。また、極端な場合、シャシー破損の危険性もありますのでスペーサー装着に関してはショップや販売店に相談してください。
ホイールのデザインとサイズが決まったら次にタイヤのサイズを決めます
⇒選んだホイールに合うタイヤサイズを決める③